副鼻腔炎(蓄膿症)

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急性副鼻腔炎とは「急性に発症し、発症から4週間以内の鼻副鼻腔の感染症で、鼻閉・鼻漏・後鼻漏・咳嗽などの呼吸器疾患を呈し、頭痛・頬部痛・顔面圧迫症状を伴う疾患」とされています。鼻水などの感冒から副鼻腔に感染が及ぶことです。かぜから副鼻腔炎になるのは一般的に0.5%~2%と言われています(※1)。治療は抗菌薬や膿を排出するような薬を処方することが多いです。耳鼻科で鼻処置とネブライザーを行うと改善が早いため通院をおすすめしています。また、幼児以降では鼻うがいなども推奨しています。鼻うがいについては適切でない場合がありますので、近隣の耳鼻咽喉科で診察を受け詳しい説明を受けてからおこなってください。

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また、慢性副鼻腔炎とは3ヶ月以上鼻閉、鼻漏、後鼻漏、咳嗽が持続するものです。大体は急性副鼻腔炎から移行することが多く、なかには鼻ポリープなどが認められる患者さんもいらっしゃいます。治療としては少量マクロライド療法が有効です。マクロライドは炎症性サイトカインの産生抑制や、好中球の遊走抑制により炎症を抑える効果があります。さらに粘液の過剰産生の抑制や粘液線毛機能低下の改善なども行います。

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鼻ポリープなどがある場合には少量マクロライドによる効果が乏しいため、手術なども検討するのが望ましいでしょう。

(※1)Heikkinen T.JavinenA:The common cold.Lancet361:51-59.2003

 
 

【ママと三塚先生のQ&A】

Q.普通の鼻風邪と副鼻腔炎の見分け方
A.一般的に鼻かぜというのはウイルス感染であり、副鼻腔炎はウイルス感染がきっかけで細菌感染が伴い発症するケースが多いです。風邪を引いたら副鼻腔炎にならないよう気を付けましょう。

Q.副鼻腔炎と蓄膿症は同じ???
A.同じです。

Q.副鼻腔炎の原因は?
A.急性副鼻腔炎の場合には抗菌薬を投与します。慢性副鼻腔炎の場合には少量マクロライド療法と言って抗生剤を半分の量にして2~3ヶ月内服をするやり方があります。改善がない場合や好酸球性副鼻腔炎の場合には手術になる可能性があります。また、漢方なども有効です。

Q.予防方法はある?
A.風邪をひきづらくすることが予防ともいえます。うがい・手洗い・鼻洗浄なども有効です。また規則正しい生活を心がけましょう。

Q.慢性と急性の違い?
A.慢性は3カ月以上症状が遷延した状態で、急性は4週間以内のことです。急に頬のあたりが痛くなったりするのは急性副鼻腔炎です。

Q.完治まで何日くらいかかる?
A.抗菌薬の効果によっては2.3日で改善する方もいますし、1週間程度かかる方もいますので個人差があるかと思います。

Q.こどもが副鼻腔炎になったら大人になっても繰り返す?
A.成長過程のなかで変動するため、大人になるまでに自然治癒の傾向が強いといわれています。