中耳炎の治療

中耳炎の診断

chuji_shinsatu中耳炎の主な症状は、鼻水、鼻詰まり、発熱や耳痛で、その診断には、耳鏡と呼ばれる機器を使用して、鼓膜に感染の兆候がないかなど異常の有無を確認します。

滲出性かどうかを診断するには、さらに、ニューマチック型耳鏡と呼ばれる機器を使用して鼓膜内に液体が貯留しているかどうかを確認します。ニューマチック型耳鏡は、鼓膜に空気を送り込み、その前後に振動するかを確認するものですが、液体が貯留している場合は鼓膜に振動は見られません。鼓膜の振動の有無に関しては、このニューマチック型耳鏡による検査のほか、以下の方法で行う場合もあります。

●ティンパノメトリー検査
ティンパノメトリー検査では、耳式体温計のような形の機器を耳の穴に密着させ、耳の中の空気圧を変化させます。鼓膜に当てた探査音のはね返り具合から、鼓膜の振動を調べます。

●純音聴力検査
純音聴力検査は、最も基本的な聴力検査で 難聴や耳鳴、めまいなどの症状を訴える場合に、聴力障害の程度と障害部位を判定する目的で行います。滲出性中耳炎の場合、液体が中耳内に貯留し、軽い難聴を示すことがあるため、この検査が必要となる場合があります。オージオメーターという特定の周波数の音を出せる機器を使用し、静かな部屋で125Hz(低い音)から8,000Hz(高い音)までの純音を徐々に大きくしながら、何dBで聞こえるのかを調べます。

 

病院での治療

jibikasensei中耳炎は自然に治るものではありません。必ず耳鼻咽喉科で診察してもらい早めに治療を受けるようにしましょう。
通常、中耳炎の治療は薬物治療が行われ、処方されてから数日~10日程度で治ると言われています。薬を飲み始めると痛みがなくなり治療をやめてしまう方もいますが、医師に完全に治ったと言われるまで、きちんと治療を受けなくてはいけません。途中で治療をやめてしまうと、滲出性中耳炎、反復性中耳炎、慢性中耳炎に移行してしまう恐れがあるためです。
中耳炎にかかりやすい子供は、体のさまざまな器官が発達する時期とも重なり、言葉を覚え始める時期の場合も多いため、炎症を起こしたり、難聴になるような状況は避けたいものです。また、発症が早ければ早いほど、再発する確立が高くなるというデータがあるため、必ず治療を受けるようにしましょう。

●処置
治療に先立って、まず溜まった鼻水を吸引します。吸引管もしくは、オリーブ管を使い鼻水を吸引し、その後ネブライザーなどで薬液を粘膜に噴霧します。

※現在では、家庭でも使用が可能な小型の電動鼻水吸引器が市販されています。病院だけでなく、家庭でも鼻水吸引を励行し、早期治癒と予防を心がけましょう。
尚、吸引管やオリーブ管は医師の使用に限定されています。一般のご家庭で吸引する場合は、柔らかく安全なシリコンノズルを使用しましょう。

 

家庭でのケア

kateicare中耳炎は、病院での治療だけでなく家庭でのケアも非常に大切です。特に急性中耳炎は鼻水が原因となっていることが多いので、こまめに鼻水を吸引し耳へ流れないようにしましょう。

鼻水はすすらずかみましょう。自分で鼻をかめない小さい子供は、鼻水吸引器でこまめに吸引しましょう。痛みや発熱のある間は安静にします。痛みが激しいときは耳を冷やしましょう。

入浴や洗髪は、医師の許可を得るまでは控えましょう。処方された薬は途中でやめず、なくなるまで服用し医師の指導を仰ぎましょう。耳だれは、蒸しタオルなどで耳から出ていた分をやさしく拭き取ります。

小さな子供には鼻水吸引を!
鼻水の吸引は、中耳炎の予防だけでなく治療中のケアとしても非常に効果的です。中耳炎は、ほとんどが耳管からの鼻水侵入により発症しますので、鼻水を吸引し清潔に保つことで予防することができます。また、中耳炎を発症した後も、鼻水を吸引することで細菌やウィルスを除去し治療の効果を高め早期治癒につながります。

●上手な鼻水吸引のコツ:点鼻液の併用
鼻水の吸引の際、点鼻液を併用すると、鼻水を吸引しやすくするだけでなく、鼻の粘膜に付着したアレルゲンや細菌、ウィルスなどを除去するのにも役立ちます。
点鼻液は、簡単に作ることができますのでお試しください。ポイントは体液と同程度の塩分濃度にすることと温度を体温に近づけることです。鼻粘膜への刺激が少なくなります。寝る前に行うと良いでしょう。

【点鼻液の作り方】
ペットボトルに食塩5g、重曹2.5g、水500mlを入れ全て溶かします。

【保存方法】
鼻洗浄液は冷蔵庫で1ヶ月間保存が可能です。

【点鼻液を使った鼻水吸引の方法】
(1) 点鼻容器に鼻洗浄液を入れ、体温程度に温めます。
(2) 2~3滴、鼻洗浄液を鼻に入れます。
(3) 少し時間を置き、鼻洗浄水が十分行き渡ったら鼻水吸引器で吸引します。
(4) すっきり取れない場合は、②~③を数回繰り返します。

 

中耳炎の予防

中耳炎を予防する方法をご紹介します。アレルギー体質の場合はできるだけ守り鼻粘膜が炎症を起こさないように気をつけましょう。炎症を抑えることで中耳炎を予防することができます。
特に効果的なものに hoshi を付けましたので参考にしてください。

 

電動鼻水吸引器メルシーポット hoshi3
mercipot風邪を引いたら鼻水はしっかり吸引する
子供が中耳炎になるほとんどの原因が鼻水です。風邪などをひくと鼻水が出ますが、この鼻水には大量のウィルスが含まれています。鼻水が耳管を通って耳に流れると中耳で炎症を起こし、中耳炎が発症します。再発を繰り返す人や、反復性中耳炎の方は特に注意が必要です。家庭用の電動鼻水吸引器でこまめに吸引することをおすすめします。

小児用肺炎球菌ワクチンを打つ hoshi3
wakuchin1中耳炎の原因菌の一つとして肺炎球菌があげられ、ワクチンを打つことで中耳炎の予防効果が見込めます。日本では、小児用肺炎球菌ワクチンは、髄膜炎、菌血症、肺炎などが主な予防対象となっており、中耳炎は「承認外の効能」とされて含まれていませんが、欧米では中耳炎の予防効果が認められており対象に含まれています。このワクチンを接種することにより、米国では7%、フィンランドでは6%、中耳炎にかかる子供が減少したとの報告があります。

哺乳瓶で授乳をするときは、頭を起こした姿勢で飲ませる hoshi2
赤ちゃんを寝かせたままミルクを飲ませると、ミルクの一部が耳管を通じて中耳に流れ込みます。この流れ込んだミルクが原因で炎症を起こし中耳炎になることがあり、
ミルク性中耳炎と呼ばれます。哺乳瓶で授乳をするときは、頭を起こした姿勢で与え、飲ませた後にゲップをさせるようにしましょう。

たばこの煙を避ける hoshi2
たばこの煙には青酸ガスが含まれています。子供の場合、耳管が小さく抵抗力が低いため青酸ガス(受動喫煙)の影響を受けやすく、中耳炎になりやすいというデータが出ています。喫煙者がいる家庭の子供に中耳炎が多いのはこのためです。子供はたばこの煙から遠ざけるようにしましょう。

おしゃぶりを長く使用しない hoshi1
生後12ヶ月以上経ってもおしゃぶりを使用している子供は中耳炎にかかりやすいと言われています。おしゃぶりを続けることで、喉や鼻の空間に陰圧を生じ、耳と鼻をつなぐ耳管に悪影響を与えることが原因とされています。急性中耳炎を繰り返したり、滲出性中耳炎が長引いている場合は、おしゃぶりの使用を中止しましょう。

野菜、果物、魚介類など免疫増進効果の高い食事を摂る hoshi1
病原菌への感染を少なくし炎症を起こさないための方法として、免疫を強化する食事を摂ることも有効です。果物、野菜には、ファイトニュートリエントが、魚介類には、オメガ3という免疫増進成分が含まれています。特に、天然の鮭にはオメガ3が最も多く含まれており、子供にも安全な食材です。

ホコリなどの環境アレルゲンを排除する hoshi1
onenne環境アレルゲンは、鼻詰まりの原因となり、腫れを引き起こして耳管を塞いでしまうため、間接的に中耳炎の原因となります。赤ちゃんが眠る部屋は、こまめに掃除をしてアレルゲンとなるホコリを取り除きましょう。