病気情報

耳鼻咽喉科の病気の症状や原因、病院での治療方法、家庭でできるケア方法などをご紹介します。

耳の病気

中耳炎
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中耳炎とは、鼓膜付近の「中耳」で炎症が起こる病気です。中耳炎のほとんどは細菌やウィルスによって発症する急性中耳炎で、3歳までに7割の子供が発症するといわれる病気です。最も一般的な中耳炎である急性中耳炎の場合、通常数日~10日程度で治ります。しかし、適切な治療やケアを受けないと、長引いて何度も急性中耳炎を繰り返す「反復性中耳炎」や「滲出性中耳炎」、「慢性中耳炎」に移行することもあるため、注意が必要です。

 

中耳炎の治療
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中耳炎は自然に治るものではないので、必ず耳鼻咽喉科で早めに治療を受けるようにしましょう。通常、薬物治療が行われ、処方されてから数日~10日程度で治ると言われています。溜まった鼻水を吸引し、薬液を粘膜に噴霧する処置も行われます。また、中耳炎は病院での治療だけでなく、家庭でのケアも非常に大切です。特に急性中耳炎は鼻水が原因となっていることが多いので、家庭用の電動鼻水吸引器などでこまめに鼻水を吸引しましょう。

 

外耳炎
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外耳炎の原因の多くは、耳掃除や水泳などの外的刺激です。黄色ブドウ球菌が原因菌で、耳の中の粘膜に感染して引き起こします。症状は、耳の痛みや圧痛がほとんどですが、耳の周囲のリンパ節腫脹を生じたり、ひどい場合には外耳道が腫れて聞こえにくく感じることもあります。治療は、外耳道の洗浄と軟膏の塗布や抗菌薬入りの点耳薬、症状がひどい場合は抗菌薬を処方します。基本的には、自分で耳を触らないようにすることが必要です。

 

鼻血

原因のほとんどが空気の乾燥、感染症、アレルギー性鼻炎です。出血の場所は、キーゼルバッハ部位という鼻を左右に分けている軟骨の前下方からがほとんどです。キーゼルバッハ部位からの出血が明確であればそのまま経過観察となりますが、それ以外の場合はファイバースコープで後鼻孔まで出血部位を確認します。病院では硝酸銀や電気凝固機器を用いて焼灼して止血します。出血が多い場合はガーゼなどを数日挿入しておくこともあります。

 

メニエール病

回転性めまい、難聴、耳鳴などの症状を繰り返す病気で、50歳前後で女性に多いといわれています。ストレスや疲れが原因で起こることが多いです。めまい発作を繰り返すと、難聴や耳閉感が固定してしまうこともあるため、症状が出た時にはすぐに耳鼻科を受診してください。治療は内耳のむくみをとる薬や場合によってはステロイドや内耳の循環改善する薬やビタミン剤、精神的関与が強い場合には抗うつ薬などを使用することもあります。

 

突発性難聴
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突然発症する感音難聴で、50-60代に発症することが多いといわれています。ウイルス感染や血液の循環不全、ストレスによる精神的・肉体的負荷などが原因ともいわれていますが、はっきりとわかっていません。症状は、片側の難聴の他、耳鳴りやめまいを伴うことがあります。治療法には、ステロイド剤を中心として内耳の循環改善する薬やビタミン剤を処方することが多いです。また騒音を避け、静かな環境で安静にすることも重要です。

 

鼻の病気

副鼻腔炎(蓄膿症)

急性副鼻腔炎は「急性に発症し、発症から4週間以内の鼻副鼻腔の感染症で、鼻閉・鼻漏・後鼻漏・咳嗽などの呼吸器疾患を呈し、頭痛・頬部痛・顔面圧迫症状を伴う疾患」とされています。鼻水などの感冒から副鼻腔に感染が及ぶことです。治療は抗菌薬や膿を排出するような薬を処方することが多いです。耳鼻科で鼻処置とネブライザーを行うと改善が早いため通院をおすすめしています。また、幼児以降では鼻うがいなども推奨しています。

 

花粉症(アレルギー性鼻炎)

I型アレルギー性疾患で、発作性反復性のくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉の症状です。いわゆる国民病ともいわれる花粉症のことで花粉などの抗原に長期間暴露されると症状が発症すると言われています。ハウスダスト、ダニ、スギ、ヒノキ科花粉などの吸入により症状が出現します。これらは、採血検査で調べることが可能です。近年では小児花粉症の増加が著しく、症状で花粉症が疑われるお子様には、イムノキャップ検査をおすすめしています。

 

のどの病気

扁桃炎

扁桃炎の原因菌は溶結性連鎖球菌、肺炎球菌、黄色ブドウ、インフルエンザ菌などです。これらの細菌は常に体内にいるのですが、疲れやウイルスの感染を引き金に扁桃炎が発症するといわれています。また、小児、青年に多いともいわれています。症状は発熱、咽頭通、嚥下痛です。治療は抗菌薬、解熱剤などを使用します。飲食が取れない場合や扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍など症状が重症の場合には入院として点滴で抗菌薬や補液を行います。

 

耳・鼻・のどの病気

インフルエンザ
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インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。毎年冬に流行し、風邪に比べると症状が重く、乳幼児や高齢者では重症化の恐れもあります。インフルエンザに感染すると、普通の風邪とは異なり、突然38℃以上の高熱を伴って発症します。また、関節痛、筋肉痛や、全身のだるさ、食欲不振など、全身への症状が現れる特徴があります。インフルエンザには潜伏期間がある為、感染の可能性がある場合は検査をオススメします。

 

アデノウイルス感染症
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かぜの原因となるウイルスの一つで、感染力が強く、飛沫だけでなく接触による感染もします。かぜの約10%がアデノウイルスとも言われており、いわゆるはやり目、プール熱ともいわれる病気の原因菌もアデノウイルスです。潜伏期間は5~7日間ほどで、ウイルスの型で症状も異なりますが、発熱、咽頭炎、結膜炎などの症状を認めます。また、発熱は数日続くため、赤ちゃんの場合は脱水症状に注意して、水分を与えるようにしてください。。

 

溶連菌感染症
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子供に多い感染症で、発症するとのどの痛みや発熱、舌が赤くなる「いちご舌」などの症状が見られます。咳やくしゃみによる飛沫感染が多く、大人が感染すると重篤化する恐れもあります。感染力が強いため、学校や保育園で登校許可書が必要になることがあります。早期発見と治療によって、家族感染や重篤化のリスクを低くすることができるため、検査を受けることをおすすめします。溶連菌感染症と診断された場合には、抗菌薬を内服します。